最新Linuxディストリビューション、Fedora 16を使ってみよう[1]:インストールと日本語環境の設定 5ページ

 システムの再起動後にも多少の設定が必要だ。「ようこそ」画面が表示されるので、日付や時刻の設定、ユーザーの作成といった作業を行っていく(図26)。

図26 再起動後に「ようこそ」画面が表示される
図26 再起動後に「ようこそ」画面が表示される

 「ライセンス情報」では、Fedora 16がGPL 2の下で提供される旨が表示される。ここでは特に操作は不要なので、確認後そのまま「進む」をクリックすれば良い(図27)。

図27 ライセンスに関する情報が表示される
図27 ライセンスに関する情報が表示される

 次はPCの日付や時刻を設定する画面となる(図28)。

図28 日付と時刻を設定する
図28 日付と時刻を設定する

 ここで「ネットワーク上で日付と時刻を同期化します」にチェックを入れておくと、ネットワークに接続されている環境では自動的に時刻合わせが行われるようになる。この場合、時刻合わせに使用するNTPサーバーを指定する画面が表示されるが、基本的にはデフォルトのままで問題ない(図29)。

図29 ネットワーク経由で時刻を合わせる設定も可能だ
図29 ネットワーク経由で時刻を合わせる設定も可能だ

 続いて、PCを使用するユーザーの作成を行う(図30)。通常、ここで作成するユーザーを用いて基本的な作業を行うことになる。「ユーザー名」および「パスワード」、スペースを含む任意の名前が設定できる「フルネーム」を設定しよう。

図30 通常使用する一般ユーザーの作成を行う
図30 通常使用する一般ユーザーの作成を行う

 なお、システムの設定などを変更する場合は、ここで作成したユーザーではなく、先にパスワードを指定したrootユーザーを利用するのが一般的だが、この画面で「管理者グループに追加」を指定しておくことで、このユーザーでシステム設定の変更を行えるようになる。管理者が使うユーザーの場合、これを設定しておくと良いだろう。

 最後に、システムのハードウェア構成が表示される。フィードバックのため、Fedoraプロジェクトにハードウェア構成プロフィールを送信するかどうかを指定できるが、どちらを選択しても問題ない(図31

図31 ハードウェア構成プロフィールは送信してもしなくても構わない
図31 ハードウェア構成プロフィールは送信してもしなくても構わない

 以上の作業が完了すると、晴れてFedora 16が利用可能となり、デスクトップが表示される(図32)。

図32 インストール完了直後のデスクトップ画面
図32 インストール完了直後のデスクトップ画面

 なお、ログアウトやユーザーの切り替え、サスペンドといった作業は画面右上のユーザー名をクリックして表示されるメニューで行える。が、標準ではここにシャットダウンを行う項目はない。シャットダウンしてPCの電源を切りたい場合。メニューを表示した状態でキーボードのAltキーを押す。すると、「サスペンド」が「電源オフ」に変わるはずだ。これを選択することで、シャットダウンが行える(図33)。

図33 ユーザーメニューを表示した状態でAltキーを押すと「電源オフ」項目が表示される
図33 ユーザーメニューを表示した状態でAltキーを押すと「電源オフ」項目が表示される

 <<第2回に続く>>