NASA、同組織が進めているオープンソースプロジェクトを集めたポータルサイトを開設

 米航空宇宙局(NASA)は1月4日、オープンソースポータル「code.nasa.gov」を開設した。NASAが進めている約30のオープンソースプロジェクトをリストしており、そのうち4件はGithubへのリンクを貼っている。

 NASAはオープンソースへの取り組みを紹介するopen.nasa.govを持っており、最新のポータルはその一部となる。NASAの担当者によると、ポータルは3段階で進化させていく予定で、まずは既存プロジェクトのディレクトリ、オープンソースプロセスに参加するためのガイダンスなどをそろえる。リストされている31点のオープンソースプロジェクトの中には、2004年に公開されたインタラクティブな3Dワールドビューア「World Wind Java」などが含まれている。

 第2段階では、フォーラムの開設などを通じてオープンソースコミュニティとの議論の場を広げる。単にプロジェクトだけではなく、コンセプトやポリシーなどについても意見を交わしたいとしている。第3段階では、分散バージョン管理、問題追跡、継続的インテグレーションなどのツールやメカニズムにフォーカスする。「将来の航空宇宙および科学システムは、オープンな環境の中に構築されると信じている」と担当者は記しており、最終な目標は、透明性のあるコミュニティハブを構築すること、と説明している。

 NASAはこれまで、米RackSpaceらと立ち上げたOpenStackなど、複数のオープンソースプロジェクトを送り出しており、オープンソースイベントの主催なども行っている。

米航空宇宙局(NASA)
http://www.nasa.gov/

code.nasa.gov
http://code.nasa.gov/