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Copyright© 2008 NTTDATA CORPORATION

Linuxアクセス制御を実用的に利用可能にする

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TOMOYO Linux

概要

 利用できることを制限する形でセキュリティを高める強制アクセス制御。TOMOYO Linuxは、使いこなせて安全なLinuxの実現を目指し、使いやすい強制アクセス制御機構をLinuxカーネルに追加する拡張です。ポリシーの自動定義機能を備え、パス名を使ったわかりやすいポリシー定義ができるのが特徴です。TurbolinuxとMandrivaでは標準で利用できるようになっています。さらに2007年はELC、OLS、PacSecと3つの国際会議で世界デビューを果たし、現在はLinuxカーネルのメインラインに取り込まれるように活動をしています。

主な特徴

 強制アクセス制御の定義(設定)の内容は一般に「ポリシー」と呼ばれ、その定義をきちんと設定できることによってセキュリティ強化が実現します。代表的な強制アクセス制御の実装としてはSELinuxがありますが、TOMOYO Linux特徴は、そのポリシー定義がわかりやすい=セキュリティ強化が正しく運用されやすい点にあります。

ポリシー自動生成機能

 TOMOYO Linuxは、無効・学習・確認・強制の4つのモードを持っています。「学習(Learning)」モードでは、呼び出されるままに機能の実行を行いながら、それに必要となるアクセス許可の内容をポリシーとして蓄積します。蓄積された内容を確認し、「強制(Enforcing)」モードに切り替えると、ポリシーの内容で定義されている機能しか実行できなくなります。すべてのプログラムについて独立にモードを切り替えることができ、「Webサーバのプログラムを強制モードで保護しながら、コンソールからログインした場合の操作について学習する」ということが可能です。

2.xでは実装方式がLSMフック

 安定版の1.x系のほかに、2.x系も開発中です。2.x系は、アクセス制御の機構として、SELinuxやAppArmorで利用されているLinux 2.6系カーネル標準のLSMフックを利用しています。また、メインラインに取り込まれるように活動をしています。

配布内容

 Debian 、Fedora、Red Hat Linux、CentOS、OpenSUSE、Asianux、Ubuntu、Vine Linuxのバイナリが公開されています。バイナリファイル一覧は、プロジェクトのwikiページでわかりやすくまとめています。

 上記バイナリファイルのほかソースコードなどは、SourceForge.JP内のプロジェクトにて公開しています。

  • ダウンロードページ
    ccs-patch1.x系ソースコード(カーネルパッチ)
    ccs-tools設定ツール群
    tomoyo-lsm2.x系のソースコード

LiveCD

 Ubuntu 8.04(日本語/英語)およびCentOS 5.2(英語)をベースとしたLiveCDを公開しています。

Q&A

プロジェクトページのQ&A

Q:TOMOYO Linuxの名前の由来は?

A:「Task Oriented Management Obviates Your Onus on Linux」の略で、これは「task構造体を活用した(管理者の)負担を軽減するLinux」という意味になります。ここで「task構造体」は TOMOYO Linuxの実装の根幹部分となっています。また、README.ccsにも書いてありますが、開発者がinspireされた某作品も意識しています。という説明だけでは物足りない方は、プロジェクトのQ&Aを見て、それでも物足りなければ、技術評論社Software Design 2008年5月号の記事「TOMOYO Linuxの歩き方(後編)」を読んでみてください。

Q:TOMOYO Linuxはディストリビューションですか?

A:違います。TOMOYO LinuxはLinuxカーネル(2.4/2.6)へのパッチとユーティリティ群です。

Q:導入事例は公開していますか?

A:2007年度下期にNPO日本ネットワークセキュリティ協会様のWeb様を対象とした実証実験を行いました。現在も同サーバはTOMOYO Linuxで保護された状態で稼働しています。実験の内容については、2008年6月13日に開催された報告会にて発表されましたが、近日報告書も公開される予定です。それ以外では、2006年に開催されたOpen Source Revolution!にて、商用システム導入事例について報告しています。そのときの資料はこちらより参照できます。また、内閣官房情報セキュリティセンター(NISC)にて、TOMOYO Linux以外を含めたセキュアOSの利用状況についての調査報告レポート、「電子政府で利用する情報システムへのセキュリティ機能を強化したOSの適用可能性等に関する調査研究」を公開しています(TOMOYO Linuxは「事例7」です)。

Q:有償サポートは提供していますか?

A:2008年3月にTOMOYO Linuxを標準カーネルとして搭載しているTurbolinux 11 Serverを対象としたサポートを開始しています。詳しくは、こちらをご覧ください。

Q:「メインライン化」の見込みはありそうなのでしょうか?

A:苦労していますが、結構良いところまできています。2008年4月にLinuxの準公式ニュースサイトに掲載された記事、"TOMOYO Linux and pathname-based security"をご覧ください。

関連サイト

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問い合わせ先

ちょっとした質問や疑問

  • 2chに書き込んでいただけると早いです。(中の人もよく下りています)

TOMOYO Linuxについて

  • haradats @ nttdata.co.jp, haradats @ gmail.com までお気軽にどうぞ。

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